梅雨が教えてくれること

福岡は6月4日から梅雨に入ったらしい。

洗濯物は乾かないし、服は濡れるし、バスや道路も混むし、傘は置き忘れがち。

だけど雨が好きだ。

梅雨も好きだ。

「雨が好き」とも「梅雨が好き」とも、雨を嫌がるひとにあえて言ったりはしない。

ただ自分の心のうちで、こんなふうに思うだけだ。

洗濯物はいつか乾くし、濡れた服は脱げばいい。

バスや道路の混雑は、無事に着く喜びを倍加させるし、遅れないようはやめに動く自律心を促してくれる。

傘を大切にしよう、と自分の持ちものを意識できる。

小学校低学年の国語の教科書に、「おじさんのかさ」というお話があった。

おじさんが、大好きな傘をひらくと雨音が傘をはじいて音楽を奏でる。

雨が降ったら「ぽんぽろろん」

雨が降ったら「ぴっちゃんちゃん」

梅雨ひとつ、天気ひとつ、世界が教えてくれることで満ちている。

相手を信じると同じくらい、自分をどこまでも信じる。