• 母の誕生日

    今日は母の誕生日だ。

    75歳の誕生日に母は、父と二人で阿蘇登山に行っている。

    きのう、久しぶりに会って一緒にごはんを食べた。

    体調が回復して、2年越しに山登りできることを喜んでいた。

    母が登山を始めたのはたしか、60歳の頃だった。

    日本全国の高い山から見晴らしのいい山を求めて出かける。

    2万人ほどの長崎の離島から、飛行機や新幹線を乗り継いで島外へ出ては、楽しそうな予定を組み立てている。

    父はわたしに似て計画を立てるのは不得手で、もっぱら母が計画を練る。

    毎回すごいと思う。

    わたしが毎日メルマガを書いているのを知っているので、ネタになればと写真を送ってくれる。

    車庫のシャッターに窓やドアをペイントした写真も母が撮ったものだし、そもそもお絵描きを発案して業者さんに依頼したのも母だ。

    長年保育士として働いていたとき、子どもたちに大人気だったらしい。

    それはそうだろうな、老若男女問わず目の前の人を喜ばせる慈愛がすごいからだ。

    わたしはあまり母に似ていないと思う。

    母のように社交的ではないし、人を喜ばせるのも得意ではない。

    人と関わる時間以上に、独りで過ごす時間がすきだ。

    それでも母の血が流れている自分に、それだけで自信を授けてもらえる気がする。

    75歳の誕生日、おめでとうございます。

    生まれてきてくれてありがとうございます。

    おかげさまで、わたしがここにいます。


    阿蘇の烏帽子岳登頂後の
    誕生日ソフトクリーム