農家を営む弟からとうもろこしが届いた。
「今年の出来はあまりよくない」らしいが、ダンボールを開けたときに、自然の命がふんだんに詰まっていた。
生気がみなぎっていた。
ふだんほとんど付き合いがない弟は、長年勤めた公務員を辞めて農家になり、365日、自然というどうにもならない相手と経営をともにしている。
大雨、日照り、少雨、台風、温暖化。
人間にコントロールできない気象と、休みたいと思っても一日たりと休まず日々生長し、実り、枯れ、を循環する植物のサイクル。
自分のエゴではどうにもならないものを謙虚に受けとめ、恩恵を受け取り、受け取ったものを他者にお裾分けする彼を尊敬している。
ありがとう。
私も弟にならって、新聞紙に包んだとうもろこしを、数少ない近所にお裾分けした。
恩恵は当たり前じゃなく、ありがたいこと。
その「有り難い」を誰かと分かち合いたい。


