• 「今ここ」を積み重ねていく

    ながく続けていることの一つに、経営者仲間との早朝オンライン対話がある。

     

    『世界一ふざけた夢の叶え方』という本に登場する3人の男性が月いちで集まって、互いの夢を語り応援する活動を真似したものだった。

     

    私たち3人がやっているオンライン対話も、気づけば数年続いている。

     

    その間にコロナ禍があり、経営不振があり、それぞれの家族の形も変わっていった。

    私は仕事を失ったり、船に乗ったり、新しい仕事を得たり失敗したり、人間関係も大きく変わった。

     

    それぞれ、事業内容が変化し、関心領域が変化し、人間関係が変化し、ヘアスタイルが変わった。

    いいわるいではないけれど、うまくいかないことのほうが多いと感じた時期もあった。

    仕事やプライベートで苦境が重なってうつになった仲間、私自身もうつになったこともあった。

    そんなときに夢の話はしない。

    というよりできない。

    「ただ在る」お互いをモニターの向こうで静かに認めあう。

     

    自分の中に相手を見る。

    相手の中に自分を見る。

     

    一定の人と定期的に話す定点観測で、観察するのは「今ここ」だ。

    過去を振り返ったり未来に思いを馳せるけれど、できることは今にしかない。

     

    今日仲間のひとりが「出会ってかれこれ10年になるんですね」と驚いていた。

    「今ここ」を積み重ねて10年が経っていた。

     

    先にあげた本の登場人物たちは、実際に夢を叶えていく。

    夢を叶えるどころか、夢にも思わなかった流れに乗って人生が開いていく。

    本に書かれた出来事の裏で、書かれなかった出来事もあるだろう。

     

    どんな状態でもかまわない。

    互いのいい状態もどん底の状態も知っている。

    どんな状態でもかまわない。

    存在しているだけで価値があると認め合う。

     

    「また来月に」と手を振り合って別れる。

    来月かあるかどうか誰もわからない。

     

    過去も未来も動かせない。

    今ここの定点から、今できることに目を凝らす。