休むのに罪悪感を抱きそうになったら・師走

「しんがきさん、声」

私が話すと
オンライン画面の向こうで苦笑い。

「はるな愛だ」
「篠原ともえだ」
「ジャイアンだ」

・・・ってどんな声だっけ、と
脳内再生するのに一拍おいて
濁声(だみごえ)な自分に気づいた

じん”がぎでず、ごん”にぢば。
発声ぜんぶに濁点つくんだ今。



以降の文章は
脳内に直接語りかけるていで
お読みください。


思い切って5日間、
セッションや打ち合わせなど
声を出す予定を全部
延期してもらいました。
調整してくださった皆さん
ありがとうございます。

気管支に炎症をたまに起こします。
たいてい無理を続けたあとで。

発熱なし、食欲も旺盛、普通に動ける。
ただ24時間ずっとセキが出る。
夜寝れないほど。

夜中も日中もセキが止まらないので
予定をぜんぶ取りやめ
自分の部屋に布団を引きこみ
アナグマみたいにこもってました。

ひとたび発作が始まれば
何も考えることができません。

ふとんの上
えびみたいに身体を折り曲げ
セキの波が収まるのを待ちます。
波が引いたらえびから人間に戻り
水を飲んで、大の字になって
天井を眺めて
ぽけーっとします。


12月は毎週
飛行機に乗ったり
新幹線に乗ったり
船に乗ったりしていました。
秋から数えると
高知、大阪、兵庫、東京など
6回移動している。

2023年に向けて思うことあり
「今のうちに」行動しておこうと
自分を駆り立てていたふしもあります。

ちゃんと反動は起こるもので
声が出ない=仕事をSTOP
わかりやすいアラートで
私にブレーキをかけてくれました。
すごいなぁ。うまくできてる。


動き続けた日々から一転、
部屋に閉じこもって
数日過ごしていると
部屋がとんでもねぃことになってると
気づくわけです。


あれ・・・
本棚に整然と並べていた本が
気づけば増えてて
収まりきらなくなって平積み
もはや本柄の背景になってるぞ
うっすらホコリかぶってるぞ、とか。

資料やら紙類が重なったまま
返さないといけない返信も
たまってる、とか。

引き出しの整理したいと
ずっと思ってるな、とか。

部屋の散らかりぐあいがまんま
私だ。


これを読んでいる方も
もしかしたら、
似たような状況かもしれないですね。


年の瀬だし、
月曜日だし、
頑張りどきだし、
やる理由はいくらでもある。

結局は一つひとつ
やっていくしかない。
寝てる間に片してくれる小人は来ない。
焦りがホコリみたく積もる。

だけど。


それでも体がSTOPを出している時は
「休養する」をやることリストに
入れる。

あ、やることやってる。
身体のメンテナンス「やってる」と。

ガソリン補給しないまま
目的地には向かえない。
いまいるのは補給所、
プロセスをたどってるよ。

「都合のいい解釈かな」と
自分を疑いたくなったら
身体という容れ物をお借りして
何かをしようと
今世を生かされていることを
思い出す。

だから
容れ物をいい状態に整えておくのは
私たちの「やること」だ、と。


ところで

……………………………
結局は一つひとつ
やっていくしかない。
……………………………

と さっき書きましたが


自分のやることだと
「思い込んでいる」
さまざまなことがらの、
前提条件を疑うことができるのも
STOP時間の
隠れたギフトです。

「・・・これ、私がやること?」
「やらない選択肢はないのか?」
「手放せるなら、手放したい?」

なんて

『我に返る』
『気づける』のも

補給所タイムに
受け取れるギフトだと思います。

 

(ー) あれを手放そう

(+) これに力を入れよう


おかげで
数日休む間に
いろいろ浮かんできました。
ジャイアンしんがきの充電
もうすぐ終わりそう。

 

……………………………
あなたが来年
手放したいことは?
……………………………


ペンを取り
手元のメモに
利き手が何を記すか

今度教えてもらえたら嬉しいです。