我慢できない私たち

ここのところ
「忍耐」という言葉と
目が合うんです。

昨日も、たまたま読んだ本に
「忍耐」
今日読んでいた別の本の一節にも
「忍耐」が。

にんにんしんがき
腕と脚のすり傷も回復中でござる。

 

「忍耐」は、
あることを我慢しつつ
次の展開を待つ、を
同時に行う
”編集のない” 行為です。


忍耐は
尋常でない劣悪な状況下でも
耐え忍ばなければならない、
という意味ではないと
私は思います。

そうではなく、
成果や結果が出るまでの
「これでいいのか?」という
迷いや
「いつまで続くのか?」
見通しのつかない
苦しさをこらえ我慢することを
「忍耐」と呼ぶのではないか。


おそらく私たちは、昔よりも
「我慢すること」が
苦手になってきています。


10秒動画サイトも、
動画のタイムラプス機能も
倍速再生できる音声アプリも、
違法だと話題になったファスト映画
(映画のあらすじを10分程度に
まとめて配信する動画)も、

「てんまつを早く知りたい」
「待つのを我慢したくない」

という、私たちの欲求から
生まれたサービスです。


「待ちたくない」
「我慢したくない」

私たちのために、
さまざまなコンテンツは
短く編集され、カットされ
待たせず、わかりやすく、
整えられて提供されるので、
知らず知らず
私たちは我慢弱くなり
忍耐力も弱めて
しまったように思います。


苦境に陥っているときや
しんどい思いのさなかにいるとき
「×2」ポチッと2倍速したり
次の章にスキップできたら
どんなにいいだろう(遠い目)


ですが、私たちの現実は
編集カットもできず
タイムラプス機能もありません。


起承転結が簡潔に
まとまっていない日常には
多くの「忍耐」を必要とする場面が
あるのではないでしょうか。


もちろん、
命が振り切れるほどの
過剰な我慢や行き過ぎた忍耐は
論外です。


ですが、
「何か」を求めて進むとき、
その何かが大きいほど
結果や成果はたやすく手のひらに
コロンと入らないものです。

だから忍耐が必要。

といっても、歯を食いしばるとか
苦痛を甘んじて受けろとか
ど根性論の話ではなくて
焦らないでコツコツ動くこと。


すぐに結果を欲しがる
せっかちな私は今日も
本から教えてもらいました。


早い・速い・短いばかりが
能じゃない。


時間がかかることは、
時間を味方につければいい。

 

……………………………

あせるのはやめて、
のんびりと、タンジェの狭い通りを
歩いてみることにした。

そうすることによってのみ、
前兆を読むことができるのだ。

彼はそれには
多くの忍耐が必要だということを
知っていた。

(『アルケミスト』より抜粋)

……………………………

 

世界中でベストセラーとなった
『アルケミスト』翻訳者の
山川紘矢さん、亜希子さんご夫妻
(80歳&79歳)は
忍耐が必要な場面を、これまで
どう乗り越えてこられたのだろう。


こんど聞いてみたくなりました。

 

P.S.

「忍耐」って文字と目が合うのも
何かの前兆かな。
何のだろう?

急いで結論づけようとしないで
日々の兆しを読み続けようと思います。

 

……………………………
11/13(日) 福岡
(博多駅 徒歩6分の会場にて)

『アルケミスト』
『ザ・シークレット』
『聖なる予言』ほか
世界的ベストセラー本を多数翻訳された

山川紘矢さん・亜希子さん
【講演会&スピリット・ダンス】
・講演会
・瞑想
・ワーク
・スピリット・ダンス
……………………………

「自分を知る」
「心配しない」
「楽しく生きる」

簡単そうで非凡な生き方を
講演会でお話しいただきます。

https://www.reservestock.jp/events/741745