会ったことない人を信じるとき

しんがきです。

ひとむかし前、とある情報誌に
「友だち募集」で
小さい公募(?)をかけました。
インターネットが普及する以前の、
今は廃刊となった雑誌に。

===
〇〇売ります
●●好きな人、集まれ!
趣味仲間募集!
===

といった告知や、文通の募集を
個人間で行う
掲示板みたいな雑誌でした。

その雑誌に私も
「〇〇(ミュージシャン)が好きな人」と
友だちを募集したのです。
あるミュージシャンのファンだった私は
身近で音楽話ができる友人がおらず
好きな曲について思い切り
手紙でやりとりできたらいいな、と
思ったのでした。

掲載後しばらく経ち、
雑誌を発行する会社を介して
手紙が6通とどきました。
もちろん誰も会ったことのない人ばかり。
どんな人かも知りません。

すべての手紙を読んで、
ある人へ1人だけ、返事を書きました。

以降、差出人の彼女とは
20年来の友人になりました。



先日、仕事で打ち合わせをしていて
「リモートトラスト」の話が出ました。

【リモート】離れて、遠隔で
【トラスト】信頼する、信じる

の造語で「リモートトラスト」
だそうです。

=======
離れて、仕事してね
離れて、やりとりしてね
=======

を世界規模でお願いされる
一生で一度出くわすくらいの
特殊な環境を
今の私たちは生きています。

一度も会うことなく
仕事を受けたり、
仕事を依頼したり、
といった流れは
これからさらに広がっていきそうです。

お金や、互いの貴重な時間を
やりとりするにあたり

「会わない人を
どうやって信じるか」
が大切になってきます。

裏を返せば、それは

「会わないまま、
相手から
どうやって信頼されるか」
とも言えます。

会ったことない相手から
信頼してもらう最初のきっかけは
なんだろう?

と考えたときに浮かんだのが
彼女からの手紙でした。

彼女からの手紙には
他の手紙にはない
「あること」が書かれていました。

これからの
リモートトラスト
(離れていても信頼される関係)
を築くヒントになるかもしれません。

ちょっと長くなったので
次回書きますね。

【今日のしんがき】

2週間ぶりの献血。
ペットボトル1本分近く血を抜くと
なんとなくデトックス気分です。