二度と観たくない映画を観にいく

映画業界で間違いなく傑作と呼ばれる、ずっと気になっていた映画を観に行く。

 

9月公開の初日に観た夫と子どもは、心の深い場所に映画がぐさりと刺さった表情で帰ってきた。

 

「すごかった」

「もう観たくない」

 

いつもなら映画がああだったこうだったと感想を言う二人の、言葉が少ない。

描かれた世界の解像度があまりにも衝撃だったらしい。

 

たのしい、おもしろい、かなしい、口にしやすい感想の言葉を超えている。

激しい痛みをおぼえるたぐいの感動をしていた。

 

「いや。もう。二度と観たくない」

 

二度と観たくないほどの映画を一度は観にいく。

 

きっとそこにも、自分がいると直感している。

 

「ねえね、俺のさ、相棒にならない?」

 

映画『我々は宇宙人』
https://nothingnew.film/wearealiens/