「はじめまして」のあとで

4月下旬になってようやく、わたしが担当するクラスの初回授業をすべて終えた。

複数の学校と課程をまたがって授業を行うので、春は「はじめまして」の連続だった。
今年度は9クラスを担当させていただくことになった。

約200名の学生と一年間をともに過ごす。

と書きながらも、ただの人数ではない、数字ではない。

そんな声が内側からきこえてくる。

学校によって、クラスによって、学年によって、雰囲気もカラーも違う人たち。

みんな一人ひとり異なる。

おとなしい子には、声をやわらかくして、声のスピードを落として話す。

ふざけすぎている子には、静かに強く、やや低い声で話す。

教室で緊張している学生にすこしずつ慣れてもらうために、道化師になる。

「はじめまして」と同じくらい、「はじめまして」の後も重要だ。

限られた時間のなかで、できることをやる。

試行錯誤しながら働きかける。

わたしがそうなように、人もクラスも生き物だ。

一人ひとりと向き合う日々を、一日いちにち始める。

一度きり一回性の空間を、たくさん繰り返す。