優先順位が高いのに後回しやすいことは?
鍼の先生に鍼を打たれながら、しばらく来ていなかった間の話をした。
印象に残ったのは、「優先順位」の話だった。
鍼の先生とは、経営者仲間でもあるので、事業の話もよくする。
聞けば、最近のお客さんの来院頻度が落ちたという。
物価高の影響もきっとあるだろう、と先生は言う。
「健康は、後回しにされやすいからね」
「今日の不調をガマンして、明日すぐに病気になるものじゃないからですよね」
「そう。お金まわりが厳しくなると、体のケアの優先順位が下がる」
「でも、あとでツケを払うことになる」
「そうそう」
心も体も、なまじ無理が効いてしまうから、無理をさせつづけてしまう。
これまで生きてきて「無理をしたいとき」があるのも、「無理をしてても何かを得ようとする時期」があるのは体験的におぼえがある。
「ずっと頑張らない」でいたり、「いつも無理をしないでばかり」いたら、変えたい景色をいつまでも変えられない。
目の奥にあった闘志の火が、消えてしまう。
目に光をなくしてしまう。
だからきっと、わたしたちはときどき「無理をしてでも」しんどさを選択するのだろう。
しんどくて苦しい時期や、物事が進展しない状況下をもちこたえるためには、忍耐強さは必要だと思う。
力を蓄えつつ、辛抱強く時が満ちるのを身を屈めて待つ、雌伏の時期ならではの美しさもあるだろう。
だけど、自分の辛さを鈍麻させ、我慢に我慢を重ねて「我慢を強い続ける」ことと、「忍耐強さの美徳」とは、また違うと思う。
これがごっちゃになりやすい。
わたしもごっちゃにしやすい。
似て非なる要素なのだ。
忍耐強い人が放つストイックさと、自身の心と体の声をないがしろにする冷徹さは、見極めたいと思った。
「経済が苦しいときは、前より期間が空いてもいいから、来てほしいんですよね。
たまにでも来てくれれば、体はちゃんと労わられていると自覚できるから。
だけど僕は「もっと来てください」とは言いません。
体のサインには、自分で気づいてほしいから」
「そうですね」
「自分の体が一番、わかってるんだから」
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