苦労して頂上に辿りついても、下りるのに。

「やったことないこと」をどうにか超えると、次の「やったことないこと」がやってくる。
しかも結構、わりとすぐに。

 

そういう経験ありませんか。わたしはあります。
つい最近もありました。


今週とある授業の「代講」を、初めてしました。
正規の先生が事情で授業できない代わりに、代理で授業を行うのが代講です。
初対面の生徒の前で笑顔で自己紹介をし、シラバス(授業計画表)どおりに平然と進めましたが、内心とても緊張しました。
授業を無事に終え、今日の報告書と引き継ぎメモを所定のケースに入れて、終わり。


一区切りついてトイレにいくと、鏡にうつった自分の顔がなんというか、独特の疲れた顔をしてました。
肌はくすんでいるし、ファンデーションもくずれ気味。
シャツの襟元もよれてるし、髪は少しぼさぼさ。


疲れ顔ではあるんです。
だけどなんというか、目がピカピカ。
初めての景色を見たばかりのような顔をしていました。

 

そういう疲れかたはたぶん、いい疲れかたです。


すると、初の代講を終えたその日のうちに、新しい「やったことないこと」のオファーがきました。
半分ビビりながら、お受けしました。




「なぜ、山に登るのか」
山登りしない人からの問いに、山登りの好きな人が「そこに山があるから」と答えても、たぶん伝わらないと思うのです。


山に登れば疲れます。
疲れるし、自分の時間を使う点では「仕事」と似ています。
けれど山登りは仕事と違って、ごく一部の登山家をのぞいて得られるお金はゼロ。
ゼロどころか、登山の装備や食糧に消費する行為です。
山登りに魅力を感じない人にとっては、骨折り損のくたびれもうけに思えるかもしれません。
事前準備も必要ですし、貴重な休みを費やすうえ、登山ルートによっては命を危険にさらすことすらあります。


苦労して頂上に辿りついても、下りるのに。
わざわざ疲れる必要はないのに。
なぜ危険を冒してまで疲れることをわざわざするのか。
山登りに否定的な人が理解できないのは、筋が通っているように思えます。


ですが、わたしのまわりで山登りが好きな人はみな、目をきらきらさせて「大変だった」と笑います。
「ああ疲れた!」と楽しそうに、もう次の山計画をたてていたりします。
登りたかった山を登りおえたら、次に登りたい山がでてきた、と。

 


「山登り」はここでは比喩で、たとえ話です。

きっと、なにかに挑戦する人はみな、なにかしらの山を登っているのだと思います。


山を登る目的が「登頂達成」に限るなら、確かにむなしいかもしれません。
苦労して登った山を下りないと、山登りは完了しないから。

 

だけど、平地の目線では捉えられず、山頂でないと視野に飛び込まないたぐいのなにかがあって、それを見つけるのがひとつの喜びだとしたら。

 

「やったことないこと」をひとつクリアすると、次の「やったことないこと」が目の前にあらわれる。
えー、せっかく終わったと思ったのに。またなにか視野に飛び込んできた。
山を下りて休んで、一息ついたらまた始めようか。
成長バカと揶揄されようが言わせておけ、そのキツさも込みで本人は面白がっているのだから。

 

別にやらなくてもいいことをやって、山のてっぺんの空気を吸って帰ってくる。
お金も時間も体力も使って、見えないなにかを手にして下山する。
自信とか、自己信頼とか、達成感とか、次の望みとか。
そういう見えないもの。


わたしも、クライアントさんも、仕事仲間も、友人も、ピカピカした目でそれぞれの山を登っています。

山を登っては下りて、下りては登って、なんだか面白そうな人生です。

 

 

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