あなたが忘れた言葉を、相手が憶えている。

しんがきです。

 

 

「あのとき〇〇さんが私に

『□□□□□』と言ってくれたこと。

今も憶えています」

 

「えっ、そんなこと言いました? 私」

 

・・・

 

「あの時もらったメッセージ

思い出しました」

 

「えっ、なに書きましたっけ? 私」

 

・・・

 

言った当人は忘れていて、

相手が憶えている。

そんな経験、ありますか?

私はあります。

 

 

書いた本人も憶えていない

メールやラインのメッセージ。

いつかの会話で

相手へなにげなく話したこと。

 

 

面白いのは、発した側が

「これは響くだろうな」

「この言葉は届くだろうな」と

【意識した言葉】

自分の記憶にある言葉は

意外と「ハズレて」いる点。

 

つまり

相手の心に残っていない、ということです。

 

かたや、

【無意識での言葉】

(発した覚えのない言葉)が

相手の記憶にとどまっています。

 

それはポジティブな言葉に限らず

ネガティブな言葉も同様です。

 

 

最近、そんなことがいくつかあり

相手に残る言葉は、

自分の思惑とはズレている

と思うようになりました。

 

 

ビジネスで、プライベートで。

あなたが

気に入ってよく使うフレーズや

言い回し(決め台詞)があったとしても、

相手が憶えている

「あなたを印象づける言葉」は

意外と、あなたの無意識な

【何気ない言葉】なのかもしれません。

 

 

そして、何気ない表現に潜む

あなたも知らないあなたの一面が

知らず識らず

相手に伝わっているのだとしたら?

 

 

自分が書いた文章や

自分が話した言葉。

 

 

それらを

書きっぱなし・話しっぱなしにせず、

ときには他者の目のフィルターを通した

=「外側」から眺めてみるのが

オススメです。

 

 

「ふだん使い」の

言葉づかいや文章を見直すと、

相手に見せている

あなたの「言葉の横顔」が

見えてきますよ。

 

 

 

【 今日のしんがき 】

 

言葉のプロ、

安住紳一郎アナウンサーの

言葉づかいが好きです。

日曜朝10時

安住さんのラジオを聴きながら

洗濯物を干すと服のシワまで

シャーン!と伸びる気がします。

にわか雨くらってもシャーン!

そろそろ梅雨明け。