試されたことありますか?

「それ、お試しかも」

 

仕事仲間や友人との会話でたまに出るフレーズに「お試し」がある。


なにかを新しく始めると、障害や試練が訪れる。
それがお試し。

 

「ほんとにやるの?」
「こんなことが起きても、続けるの?」

 

逆もある。
続けていたなにかをやめたり手放そうとすると、覚悟を試すような出来事が起こる。

 

「ほんとにやめるの?」
「こんなことが起きても、手放すの?」

 

まるで心の強度を試すかのようなイベントが起こる。
病気になる、トラブルが起こる、事故に遭う、家族が体調を崩す、計画がひっくり返る、見通した予測が見込み違い。
たじろぎ、選択を間違ったのかなと決意が揺れる。
そういう試練や困難な状況を「お試し」と呼ぶと聞いたのはどれくらい前だろう。

 

お試しは、だいたい痛い。
精神的なダメージを受けるし、事故や病気だと肉体的にも痛い。

 

お試しはありがたくない出来事ばかりかと思いきや、友人知人の話を聞いているとそうとも限らない。
晴れがましい展開が、お試しになるときがある。
念願が叶った、昇進した、夢に近づいた、めでたい、他人から見れば順風満帆な状況が、「壁」に化けることもある。

 

周囲から高評価を受けても自己評価はともなわず、努力して得たスキルや肩書きに意味を見出せなくなる。
タイヤが地面を噛んでくれない空回り感。
なのに、周囲の景色は次々と変わり「ちょっと待て」不安や焦りをおぼえる。
第三者からは良い展開に見えるため、誰にも理解してもらえない気がして静かに孤独感がつのる。

 

お試しの動揺は、大切なものや価値観が浮き上がるリトマス試験紙だ。
「それでもやる」と突き進むか、「やっぱりやめる」と道を引き返すか。

 

挫けて、道を引き返す決断が状況の悪化を回避できる場合もある。
挫けず、決定をなにがなんでも覆さないのは、勇気か向こう見ずの蛮勇か。

 

選択の結果や人生の意味は、過ぎ去ってずいぶん経たないとわからないことも多い。
出来事の渦に首から上を出すだけで精一杯で、底地に足をつけられるまで水中で手足を動かし、もがくのが「渦中」だ。
切り抜けて振り返るまで、「この出来事の意味は?」と意味付けするどころじゃなかったりする。
そういう時間をタフに泳ぎ切るには?

 

友人と話した。
「名前をつけると、ほんの少しだけ軽くなる」。
大変な展開を「お試し」と呼ぶと、どこか不思議な軽さが生まれる。


「困難」「試練」「厄災」
という重苦しい名前より、「お試し」のほうがカジュアル。
同じ出来事だとしても。

 

 

わたしたちが楽しむ映画やドラマや小説で主人公は、物語の途中でたいてい困難にぶちあたる。
人が離れたり、得たものを失ったり、うちひしがれたり、葛藤したり。
大変な目に遭う主人公にハラハラしながら、視聴者が一歩引いた目で楽しめるのは「人ごと」だから。


当事者だと、痛みや苦しみがリアルで距離感ゼロ、視野が狭くなりやすい。
そんな「自分ごと」の深刻さから、すうっと距離を取る視点が「お試し」の響きに含まれている。

 

「ああ試されてんなー俺」

「試されてるわー私」


渦にのまれながら、「お試し」にぐるぐる状態の自分を笑う。
自分を突き放して健全に笑おうとする人は、渦から離れる浮力を培っていると思う。

 

強がりでいい、少し気持ちを軽くする。
お試しの先に、次の展開がきっと待っている。
そう決めてみる。

 

 

 

 



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