腐るな、ひらけ

こういうことを書くと……

こういうことを書くと、重たいなぁ、と思われるかもしれないけど「希望を担当すること」について、結構長いこと考え続けている。

現実と理想のあいだで、「希望を担当したいと思ってるけど、どう生きたもんだろう」とずっと考えている。

「ずっと考え続けている」姿勢は、「保留にし続けている」とも言える。
もう絶対これ、と結論を出しておしまいに至っていない。


あーでもないこーでもない。
「ずっと考え続けている」姿勢は、出した答えを「でもさ、」疑う作業を繰り返しているとも言える。

考えながら、同時に、ひらいている。
あまり考えすぎると屁理屈がループして、腐りそうになるからだ。


自分の考えに閉じこもらないよう、できるだけ、ひらいた状態を意識する。
自問自答部屋のドアの内側で引きこもらないよう、扉をひらいておく。

すると、おもしろいことが起こる。

風に乗ってヒントが吹いてくる。

 ☆

通りすがりに耳に飛び込んだ言葉や、テレビのCM、なにげなく観た映画や、本の一節、見かけた看板、定例ミーティングでの雑談など。


ひょんなところから「考え」に風穴が開く。
予想外の向かい風に「考え」があおられ揺れる。
思いがけない地点で「考え」が追い風に乗る。

まるで未来の自分が、今の自分に必要な部品を投げてよこしてくれるようだ。


部品を組み合わせ、動かしてみて、止まると、また考える。
もっと要領のいい方法があるのかもしれない。
いびつでも未来を創っている。


暗い現実を前に、希望を担当するにはどうしたらいいか。

たとえばあなたの目の前に、背負いきれない辛さと、長い夜に苦しむ人がいる。

「明けない夜はないから! 大丈夫大丈夫」

力になりたい一心で光をあてれば、かえって闇を引き延ばして相手の孤独感を強めるだろう。

ポジティブの怪物にならず、「わかるわかる!」と共感の暴力を裏拳で振るったりもせず。

無関心でもなく、溺れる者にすがられ共に沈むでもなく。

その人が求める、誤魔化しでない希望はどうやったら見つけてもらえるだろう。


そう思うのは、大きなお世話だろうか。

「人のお世話より、まず自分がしたいことをやれよ」
自分の内側から批判の声が聞こえる。そうやね。

じゃあ、自分がしたいことはなんだ?

希望を担当したい。

でまた、ここに戻ってくる。

絶望やグチや不平不満より、希望や寛容や肯定でつながりたい。

それは身も蓋もないけれど、わたしの自己満足だ。
自分自身どちらかというと根あかじゃないし、脳内にネガティブ成分が多い。
心配性で自己肯定感も低く、リラックスが下手なわたしを、親しい人はよく知っている。

そんなわたしに「希望担当」それ、できるのか。できるのか?
綺麗事じゃ腹は膨れんよ?

ひらいたままの扉が閉まりそうになる。

腐るな、ひらけ自分。
ひらきながら考えろ。
動きながら考えろ。

ある日、映画を観ていた。


大切な探しものが見つからず、とほうに暮れる脇役の男性がいた。

周囲の人が彼を気づかい手を貸すが、それは見つからない。
ほうぼう探して問い合わせても手掛かりがない。
困り果てる彼は、詩の一節を読み上げた。

「いかなる時も不安の種は尽きないが、なんじ常に希望を選ぶべし」

できるかできないかは問題ではない、と言われた気がした。

暗い現実を前に、希望を担当するために何をしよう。
なにが必要だろう。
必要そうなあれこれを、ゴミ捨て場や神聖な場に探しにいく。

果たして自分にできるのか疑いながら、探し続ける自分を信じている。

あーでもないこーでもない。
ごちゃごちゃ頭でっかち面倒くせえな自分。

しち面倒くさい日々の隙間、開いたページで未来と出会う。

「探す者は見い出す」

よっしゃ、なら見つかるはずだ。

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