心は止まりたがっても、体は向かう
今日はここ、と引いた線を越えられない日がある。
「今日はこれまでやろう」
「来週に備えて、ここまで進んでおこう」
そういう心づもりが機能せず、予定が進まないとき。
予定を詰めすぎたつもりはなく、現実的に可能なラインだったと思う。
気合いが空回りしてうまくいかなかった経験から、低めのノルマにしたはずだ。
なのに手が動かない。
予定を書きとめた文字が「やらないの?」と自分を見つめるとき。
決めたことに手をつけない自分を弱いなぁとひそかになじり、周りに「意志が弱くて」自虐笑いでごまかすとき。
そういう、不完全燃焼な心のとき。
できていないことに、いちばん敏感なのは本人だ。
できない自分を楽屋裏で責めるとき、他人には向けない辛辣さで急所を突く。
ふだん他人に優しい言葉をかける人が、自分に同じように優しいとは限らない。
体調とか、予定外の連絡がはいったとか、理由を探しても内心で「言い訳だね」と痛いところを的確に突く。
ほかの人へは説明がついても、自分の内側は逃げ腰の心を見抜いている。
たとえばそんなときに、意識するイメージがある。
「心は止まりたがっても、体は向かう」
前にどこかで聞いた。
といっても、誰か特定の人の言葉ではない。
歌の歌詞、詩、マンガ、インタビュー、映画、実在する人やフィクションの人。
いろんな思いから放たれた価値観のもわもわカオスを、今日のわたしが言語化した。
明日は違う表現になるかもしれない。
「心」は、月よりもはやく形を変える。
心理的抵抗や重圧、プレッシャー、気分の浮き沈み、気圧とか気温、ホルモンの天秤。
さっきは張り切っていたのにきゅうに自信を失くしたり、決めた後で揺らいだり。
迷いながら進むときはとくにそうだ。
決めた後でも、わたしたちは迷う。
力強い主張をする人ほど、揺れる心を隠していたりする。
だけどそれは、「揺れる心はだめだ」ということじゃない。
月の見た目が変化するように、照らされる心の光量が増減するだけの話。
光を失う時間があり、光が増す時間がある。
光のない部分は欠損ではない。
変わる「心」に不安をおぼえるときは、生きようとする「体」を意識したらいい。
心臓や血液や肺が動いて命を営む体の現実に、アップダウンする心を託して寄りかかればいい。
食べろ。水を飲め。胃を温めろ。頭を冷やせ。休め。眠れ。
心がまた満ちてくるまで生きていろ。
自分の心が信じられないときは、体を信じればいい。
お腹がすくのも、トイレに行くのも、疲れるのも、体のぜんぶが生きたがっている。
散り散りの心はさておき、体は真っ向から生きることだけ集中している。
やりかけのものと向きあえるタイミングは、いつか満ちてくる。
心を「不安定でよくないもの」ではなく、「変われる自由なもの」と思えるくらい元気を取り戻してからでも間に合う。
「心は止まりたがっても、体は向かう」
バンドの歌詞や、何かの本や、ネットで誰かが、「おなじこと」を違う表現で言っている。
いろんな人が、いろんな言葉で、おなじことを言っている。
今日はここ、と引いた線を越えられないとき。
どこかで聞いた「別に死ぬわけじゃない」という客観の諭しに、「そうだよね」と心が笑う。
誰かの言った「かりに死んでも大丈夫」という究極の悟りに「それもそうだ」と生きる力をもらう。
言葉って不思議だ。
言葉にならない思いのほうがずっと雄弁なのに、それに気づかせてくれるのもまた言葉だったりする。
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