コーピングリスト、ぬるめのお風呂

企業や個人で、グループセッションをしている。

 

先日のグループセッションで取り組んだのが「コーピングリスト」の作成。

コーピングリストとは、ストレスを感じた時にやると落ち着いたり、機嫌がよくなったり、心が整う「ストレス対処法・やることリスト」だ。
自分の取説の一部、トラブルシューティングとも言えるかもしれない。

サウナに行く
猫の動画を見る
本屋さんでブラブラする
夕暮れに散歩する
献血する
一人映画マラソンをする
妄想旅行計画を立てる
3億円の使い道を真剣に考える
小さな募金をする
一人カラオケで好きなだけ熱唱する etc

 

自分だけのリストを50個〜100個くらい、箇条書きにする。

 

0円でできること、お金を使うこと。
一人でできること、誰かとやること。
5分くらいでできること、30分でできること、半日くらいあるといいこと、日帰りでできること。
行動すること、妄想・想像すること。

 

疲れているとアイデアも思い浮かばないので、元気なときや、ニュートラルな気分のときにあらかじめ作っておいて、リストからピンとくるものを実行する。

グループセッション前半にそれぞれリストを作成し、後半に感想や気づきを共有した。
コーピングリストは眺めるだけでも効果はあるけれど、絵に描いた餅をリアルな餅にする「実際にやる」を取り入れる。
ポイントは、いつするかを決めること。

 

「この週末にやることを、1つリストから選んでください」

 

自分を整えるために週末にやることを1つ選び、宣言してもらった。

「プラネタリウムに行く」
「スーパーの一角じゃない花屋さんで花を買う」
「気になっていた部屋の片付けをしまくる」

 

参加者の方それぞれのコーピングリストから、素敵な週末のプランが生まれた。

 

自分をご機嫌にするリストを作成すると、みなさんの表情が明るくなっていく。
忙しく続く日々のねぎらうタイミングを外して、毎日がんばっている人たち。
小休止してねぎらう自分との約束。

 

余裕をなくすと視野や思考がせばまり、自分のメンテナンスをおそろかにしやすいから、コーピングリストなるストレス対処法が生まれたのだと思う。

 

だけど、べつに、疲れやストレスを感じる前にそれらをやったっていい。
自分の調子を取り戻したり、いい感じにキープするための明るい行動を、調子が落ちるのを待ってやる必要はないのだ。
自分がご機嫌になる方法の数々なのだから、ふだんからもっとやったらいい。

でも、忘れちゃうんだよね。頭のなかがせわしないと。

 

「自分との約束」は反故にされやすいので、他人に宣言するのが効果的だ。
宣言すると、他人と交わした約束にもなる。

 

わたしも参加者の方に「ぬるめのお湯で半身浴する」と宣言した。
そして宣言のとおり、夜にゆっくりした時間を過ごした。

暑さと忙しさでずっとシャワー、ぱっぱっぱーとすませていたので、久しぶりにぬるいお湯に浸かると気持ちよかった。
半身浴しながら本やドラマを見るのが好きなので、読みたい本を読む。気になるドラマを見る。
水を１リットル飲み、汗をどっさりかく。
すっきりして、夜深く眠れた。

 

コーピングリスト、ぜひつくってみてください。
つくったら、1つ実行してみるといいです。

 

自分にほっとしてもらう時間を、笑ってもらう時間を、つくってあげてください。

 

 

 

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