苦境に立たされまくる主人公のセリフ
主人公のあだなは「虎社長」
機が熟すまで
闇に耐えながら獲物を狙い続ける、
虎視眈々と。
とある方から借りたDVD、
ドラマの主人公が壮絶だ。
マイナススタートから始まり
やっとの思いで得た成功は奪われる。
何度もマイナスに引き戻され
再起を図って得たものは、
再び理不尽に損なわれる。
得ても得ても失う。
それでも得るのを諦めない。
大人になった主人公は
知識と知恵と経験を獲得し
どんどん強く賢くたくましくなっていく。
☆
なかなか現状を打ち破れず
望みも安心も手に入らず
物事が思い通りにいかない時期がある。
「渦中」の時間は伸びる。
「コロナ禍」と括られた期間も
振り返れば約3年間だったけれど、
出口が見えないトンネル内は
体感時間がやたら長いものだ。
過ぎてしまえば束の間でも、
そのさなかは
果てしなく感じやすい。
その錯覚に体感時間が歪みだすと
焦りが生まれる。
焦りが芽生える停滞期は
たいてい、転換期の手前にある。
転換点を意味する
「ティッピングポイント」の
「Tip」は「ひっくり返す」
小さな変化が重なって
大きな変化にひっくり返る
転換点がいつ訪れるかを、
わたしたちは知らない。
知っておけるのは、
小さな変化の果てに
いつか必ず起こるということだ。
☆
いくら、飛行機が
向かい風の抵抗に力を得て
飛ぶつくりでも、
離陸許可すら下りない悪天候なら
焦らないことが大切だ。
積み上げた努力が水の泡となって
一歩進んで二歩下がる
五歩進んで十歩下がる
周囲の人が嘆き、焦りをあらわにする。
そんなさなかに主人公がつぶやく。
「俺は絶対、焦らないぞ」
苦境に立たされまくる主人公が
自らに言い聞かせるように
何度もくりかえすセリフ。
最後に心からくつろいだのがいつか
思い出せないほど、
3年が10年に思えるような重たい時間の
ジレンマを超えていく人たちは
虎視眈々、目の奥に光を宿す。
どんな手強い敵より
「焦り」がラスボスだと知る人は
牙を剥くそれを手懐けて深呼吸する。
風向きが変わるまで
風にさらされながら
静かに強くなっていく。
風向き待ち仲間🐦
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