【洋上日記】2023年6月17日 船旅72日目 あの頃できなかったことを、もう一度やれるチャンス

気温 20℃ 海水温 19 ℃
横浜から20388マイル

6時すぎ、目覚ましが鳴る前に目が覚める。
7時20分からのヨガストレッチに行き、朝食に向かう途中で知らない方に声をかけられた。
Bさん。

「前から気になっていたんですが、何をしている方ですか?」

パソコン作業をしている様子をときどき見ていたらしい。
ライターだと言うと、憧れの職業です、と言われた。
私も、なるまでは憧れの職業だったけれど、資格もテストもなく、なろうと思えばすぐ名乗れる仕事だ。
食えるようになるまで時間がかかるし、想像していた仕事とはちょっと違ってもいた。
他者それぞれがもつイメージの「ライター」は、いろいろあるよね。

Bさんは次の私のワークショップに参加します、とのこと。
ありがとうございます。

午後、ドラム練習と、運動会の応援合戦の練習。

ドラム練習は20分ドラムセットが使えたので、汗だくになって練習した。
応援合戦の練習も、プールデッキの空の下、汗をかきながら声を出す。

なんだか高校や大学生活みたいだな。
実際の学生生活は、リア充とはほど遠かったので、やりなおしをしているみたい。
「あの頃できなかったことを、もう一度やれるチャンスだよ」と。

夜、書く瞑想ワークショップ7回目の開催。18名のご参加。
日本人の他に、中国人、スペイン人、エルサルバトル人、台湾の方など。
新しく通訳ボランティアの方が数人、参加してくれた。

「マリアがこの講座に参加した方がいいってオススメしたから来たの」
「そうだったんだ。マリア、宣伝ありがとう」
「だっていい時間が過ごせるから」

マリアが笑う。
ありがとう。
英語はやっぱり緊張します。
でも口コミで人が増えていくのは嬉しい。
日本人の30代女性も、友人がこの企画をオススメしたので来てみました、と言って、短時間のワークショップで6ページも書いていた。

瞑想ワークショップの最後5分に、ミニレクチャーを入れるようにした。
今日のテーマは「愛と恐れについて」

同じ行動でも、動機が愛からスタートするか、恐れからスタートするかで、手にする結果が変わっていくという話。
ワーク中にふとそのテーマがうかんで急いで英文にしたので、たぶんぜったい、ちょうあやしい英語だ。
カバーするためにホワイトボードにイラストを描いて、言葉で補足。
マリアや英語スピーカーの人たちが数人うなずいてくれていた。
たどたどしい英語だけど、伝わったならいいな。

ぺぺに、ロンドンで買った本『Sensitive』を貸す。
私は十数ページしか読めていないけれど、読書家ぺぺのほうが先に読み終わりそうだったのと内容にも興味ありそうだったと思ったのだ。
ぺぺがパラパラと本をめくって「面白そうだね」と。
2023年の新刊だ、これは知らない本だったので嬉しいよ、読んだら返すねと言って小脇にかかえた。
よかった。

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