【洋上日記】2023年5月19日 船旅43日目 寄港地ラッシュは原稿ラッシュ
気温 17℃、海水温 18℃
寄港地が続いて、疲れがたまっている。
ついでに原稿もたまっている。
地中海あたりは陸地が近く、日を置かず次々と新しい寄港地へ訪れる。
特に5月は訪れる寄港地が多い。
こんな感じ。
5月11~12日 エジプト
5月13日 船で移動
5月14日 ギリシャ サントリーニ島
5月15日 ギリシャ ピレウス
5月16~17日 船で移動
5月18日 イタリア サルデーニャ島
5月19日 船で移動
5月20日 スペイン タラゴナ
5月21~24日 船で移動
5月25日 フランス ル・アーブル
5月26~27日 イギリス ロンドン
5月28~30日 船で移動
5月31日 ノルウェー オンダルスネス
ずらりと並ぶ人気の観光地は、とても華やかだ。
それでいて、寄港地と寄港地の間があまり離れていないので、「旅づかれ」を起こしやすい期間でもある。
旅行は楽しい。
けれど、楽しいからといってストレスがゼロなわけではない。
メンタルヘルスのストレスチェックには「離婚」「失業」「死別」などの項目とともに、「結婚」「出産」「昇進」「旅行」など、喜ばしいこともストレスを与える項目として設けられている。
寄港地についても、あまりどこにもいかないでのんびりするよ、という人もチラホラ出てくる。
私も前の船旅では地中海あたりで旅づかれを起こして、ローマやミラノなど人気の観光地にはいかず、船近くのイタリアの港町でぼけーっと散歩して過ごした。
寄港地ラッシュということは、原稿ラッシュだ。
行けば行くほど、船旅の寄港地レポート「ノルマ」が増えていく。
今回は、旅疲れに加えて、仕事が終わっていないモヤモヤがあるのでやっかい。
せっかく108日間もの船旅に来たのに、仕事のことに気を取られて寄港地を楽しめないなんて、やりたいことができないなんて、本末転倒すぎる。
それでいて、「やりたいこと」のなかに、仕事もはいってる。
ここで、まーいっか、と流してしまえば後悔しそうなこと。
寄港地だけでなく、船旅そのもので、体験したことを書きたい。伝えたい。
なにより、私が私に伝えたい。
こんなことを考えているのか私は、と。
ぐるぐる考えて、CAMPUSノートに個人的な記録として手書きしていた洋上日記を、「発信するための洋上日記」テキストとして書くことに決めた。
4月分はどうしよう・・・すでに5月下旬。
出航日の4月7日から4月30日までの、洋上日記。
ずいぶん時間が経っている。
これからさかのぼって、すべての日程分の洋上日記を書くの?
記録のノートはあるから、書けないことはない。時間と気力の問題。
まずは、5月だ。
5月1日から5月10日まで、まずは10日分書くことにする。
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ただいま朝の5時半。
スペイン タラゴナ寄港日の朝に徹夜してしまった。
後悔はしていない。
不思議と眠くもない。
タラゴナ港からバルセロナまで1時間半、ツアーバスで移動中に眠ればいい。
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