【洋上日記】2023年5月6日 船旅30日目 ランチ護衛艦つき
海賊警戒海域を紅海に向かって航海中。護衛艦つき。
お昼を食べようと14階にいくと、食事中のゆきちゃんとばったり会う。
「護衛艦、めっちゃ近くに見えるで」
窓の向こうに護衛艦が並走しているのが見える。
これからサルサのレッスンがあると言って、護衛艦に見守られながら食事を続けるゆきちゃん。
なんかすごい世界だ。
護ってくれてありがとうございます。
スイカどっさり、いただきます。
他の階は黒いビニールシートで窓という窓が覆われているのに、なぜか14階レストランだけ、窓からの景色が見える。
高層階で海賊がぶっぱなす機関銃が届かないから?
朝からひたすらスリランカ編の原稿を書いている。
午前中に3時間半、午後に6時間。
終わりが少しずつ見えてきたけど、まだ書き終わらない。
だけど、シアタールームで上映される映画『FLEE』を観にいく。
日本にいたときに気になっていた映画が、船で上映される幸運。
アフガニスタンで生まれ、家族と居場所をうばわれたアミンの実話。
実話だが、本人とわからないように細心の注意を払われた製作はアニメーションに本人の肉声を重ねる形で創られている。
彼はゲイだが、アフガニスタンには「ゲイ」を表す概念も言葉もない。
あまりに重たいテーマだけれど、観てよかった。
この映画上映の主催者である、水先案内人のエレナ・ブルネッロさんの話を聞きに行きたいのだけどまだ行けていない。
映画の後、船のスタッフKさんと少し話して(ぶっとんだ面白い人だった)、11階の部屋に戻る。
着ていた服を洗って室内に干す。
船内はとても乾燥していて、よく乾く。
肌もカサカサになる。
机に座って、スリランカ編の続きを書く。
眠い。
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