【船旅レポート】そうきたか筋

2023年4月12日
太平洋上。晴れときどき曇り。

蒸し暑くなってきました。

気温28℃、海水温は29℃、湿度が高い。
横浜から1815マイル。

パシフィック・ワールド号は
おととい沖縄のとなりを通りすぎ、
沖縄の皆さーん!(手振ってる)

昨日台湾のとなりを通りすぎ、
台湾の皆さーん!(手振ってる)

明日、いよいよ最初の寄港地
マニラに着岸「予定」です。

中国と、東ティモールの寄港が
それぞれ相手国側の事情でなくなり
急きょマニラ(フィリピン)へ3日間
寄港することになりました。

船に乗って1週間たち、
手元のメモに頻出するワードは「~予定」。

予定通りにいかない予定が満載です。

現時点で「お、話が違う」なところを挙げてみます。

  • 使える予定のクレジットカード会社が登録できず船会社の対応待ち1週間
  • ネットカードの販売開始が始まらず、仕事の連絡がまったく取れず数日
  • やっと買えたネットカードの接続が想像より遅い
  • LINE受信に5分、メールやSNS受信に10~数十分、画像1枚送るのにひたすら待つ
  • マニラは予定外の寄港地なのに、ワクチン未接種の人たちに限り(私もです)抗原検査を政府に求められ28,000円の追加出費
    検査代3,000円、陰性証明書25,000円(!)

ちなみに、船の上でネットをするにはインターネットカードを購入しないと使えません。100分で2100円。
地上の3倍~50倍の遅さ。回線が混むと画像1枚送るのに数十分かかる時も。

この貴重な100分間が、LINE受信、発信、一つ一つに容赦なくカウントダウンされるのです、ふっふふ。
あっという間にお時間です。

昔懐かしの公衆電話ボックスで10円玉を電話機の上に積んで、時間を気にしてソワソワ話した昭和の記憶がよみがえる。
「あ、もうちょっ」ツー・ツー・ツー、受話器をがちゃんと戻して電話ボックスを後にしたあの日。

気を取り直して
令和にただいま。

しかし2023年、船上の通信環境はいまだに昭和~平成。

今日は、ネットカードの販売について二転三転しました。

上に書いた通り、少しのやり取りで100分を消費してネットが繋がらなくなったので、朝食後に新しいカードを買いに行きました。
しかし、買えないのです。

売店で買えません。
(いま、状況を確認中で・・・と言われる)

船会社のカウンターでも買えません。
(明日は未定ですが、今日は買えなくて、と言われる)

たらい回しされかけたところで、問い合わせをし、結局、午後13時からの販売になりました。

ネットがつながってなくても
文章は書けるので、今これを書いてます。
皆さんがこれを読むのはさらに数日先です。

並んでたのにネットが使えないと知った
おじいさんが怒ってる。

その後ろ、杖をついた別のおじいさんが
列の先頭でペンを持ったまま止まっている。

彼のすぐ後ろで、日本語がわからずうろたえる台湾の女性に
「午後13時から販売ですよ」と通訳をした私に
「あんたね、エチケット。ちゃんと順番守りなさい」と叱られる。

不平不満。話が違うじゃないか。あんたらどうなっとるんだ。
怒りの声の主は、
60~70代以上の高齢男性が多いです。

船会社や旅行会社側の不手際もあるでしょう。
しかしなにせ人生初のパンデミック。
3年間クルーズが出なかったので、不測も不備も行き届かないところも、船を出さないとわからないこともあるでしょう。

これは・・・試されていますね。

なにを?

  • 予定不調和を「そうきたか」と捉え直す度量
  • トラブルやハプニングを面白がれるマインド
  • 余裕をなくし感情的になる人にチューニングしない意思
  • 期待しすぎないこと
  • それでいて諦めないところ

「思ってたんと違う」シリーズ、まだまだあります。

とはいえ、船会社や旅行会社などの不手際や不備を
なっとらんわ!とあげつらう意図はありません。

「そうきたか筋」を鍛える機会です。

「そうきたか」のあとは、
「で、どうする?」「で、どうしたい?」で生きたいな。
怒ってネットがつながるわけじゃないし。

そうきたか事例のリアルを、PJメンバーの皆さんにシェアすることで
日常生活でもあるよな、そういうこと、と
汎用できる本質的なところを抽出してもらえたら嬉しいです。

追伸:
ちなみに「予定外」は、ネガティブなことばかりではないです。

  • 狭いと覚悟していた部屋が意外と広い
  • ベッドの弾力がちょうどよくて熟睡できる
  • ダブルベッドの大きさが優雅(端に寝るけど)
  • 収納たっぷり。引き出しもクローゼットも充分なスペース。ありがたい
  • スポーツジムが広く、マシンも充実、海を眺めながら走れる
  • 参加者が多国籍で英語を話す機会が前回より多い
  • 船がとにかく大きく広い、密にならなく快適、ゆったり

明日いよいよ陸地に降り立ちます。
もともとの寄港地にはなかったマニラへ。

■ あなたへのSomeday

(1) これまでに「そうきたか!」と思ったことは何ですか?

(2)怒りや悲しみの代わりに、それをどう捉え直しましたか?

(3)あなたのSomedayを叶えるのを阻む、現状の課題を「そうきたか」と前向きに捉え直すと、どんな言葉が続きますか?

 発想を自由に、試しに書き出してみてください。

 例えば・・・

 旅の計画を立てたのに仕事が決まった、そうきたか!

 ↑ この後に前向きな考えを「試しに」書いてみる感じです。

エアコンが効かない、トイレの水が流れない、そうきたか事例は船のあちこちに。
この日は8階で水漏れです。9階の部屋が水漏れしてるのかな?
通りががった人が雫を受けて「うおっ」飛び上がりました。
この後、船員さんによりバケツが2つ置かれて応急処置。